ヨーロッパでベーシックインカムの議論が盛んな理由

ベーシックインカムの議論が盛んに行われている地域といえばヨーロッパで間違いないでしょう。ではなぜヨーロッパではこういった議論が盛んに行われているのでしょうか?

福祉国家として世界で一番発達しているヨーロッパ

日本よりも福祉が充実している国としてテレビなどでたびたび取り上げられるのがヨーロッパです。中でも北欧のデンマークなどは福祉が大変すすんだ国として取り上げられています。

そういった国においてベーシックインカムの議論が盛んになることはごく自然なことなのかもしれません。ベーシックインカムは大きな福祉制度ですからね。

福祉国家はいい国か?

しかし、充実した福祉があるからといってそれが良いのかというと、それに反対する意見もあります。

「福祉国家とは、差別国家の別の名前である」

(中略)

民主政は一人一票を原則とするので、社会的弱者の数が増えれば大きな票田が生まれる。彼らもまた経済合理的な個人だから、自分たちの既得権を守るために政治力を行使しようと考える。その既得権は国家が「貧しい者」に与える恩恵であり、より貧しい者が現れることで奪われてしまう。

(中略)

これは構造的な問題だから、国家が国民の福祉を充実させようとすればこうなるほかないのだ。こんな当たり前の指摘が珍しいのは、「福祉は無条件に素晴らしい」と信じるひとたちが不愉快な現実から目を背けているからにすぎない。

引用:「世界でいちばん幸福な」リベラル福祉国家、デンマークの“右傾化”が突き付けていること – ザイオンライン

引用文ばかりで記事が埋まってしまうのもアレなので、簡単に説明すると「既得権益を守るために弱い人の立場を差別する現象が発生する」ということです。

確かに現在のヨーロッパはシリアの難民問題で極右政党が台頭してきていることは事実です。そういった人たちが流入することによって自分たちのパイが小さくなることを恐れて移民排斥運動が起こるというのも理論としては成り立っているといえるでしょう。

思えば、私もベーシックインカムを外国人に支給すると移民が増加する?など記事で不正受給が起こらないようにという対策法を書きましたが、これも見方を変えれば「日本人を優遇し、外国人を冷遇する」ととられる可能性もあるということだと思うと考えさせられる問題といえそうですね。

移民問題は深刻であるが・・・

確かに移民問題は深刻な社会問題となっていることは事実でしょう。しかし、日本には日本の、アメリカにはアメリカの、ヨーロッパにはヨーロッパの考えがあるわけです。もしかしたらヨーロッパには移民を受け入れるほどの余裕がないのかもしれません。極端な話、国にとっては財政破たんなんてしてしまったら移民はおろか自国民すら保障してあげることも難しくなりますからね。

おそらく福祉が充実していて、ベーシックインカムの導入に前向きな考えが多いヨーロッパでも移民が大量に入ってくることは想定していない国がほとんどなのではないでしょうか?

福祉国家が良い国といえるのかどうかという部分に関して、移民問題を挙げてみましたが反対する人は他にも存在し、その理由も様々です。様々な情報を得ながら日本もどういった国家を目指すのか、そしてその中にベーシックインカムという選択肢はありなのかじっくり考える必要がありそうですね。

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