ベーシックインカムをお金ではなく現物支給でするという案

ベーシックインカムは全員がお金をもらえるという構想ですが、お金ではなく別の物で支給する考え方もあります。

現物支給は生活保護の時にも話題になった

現物支給という案は生活保護でパチンコに行っている人が問題視されたときに出てきたものです。

生活保護は個人向け補助金であるが、財政事情を慮れば1人当たりの支給規模を今後増やす余地はないと思っておくべきだ。解決策の一つとして、現金給付から現物給付への移行を真剣に検討すべきである(実は、これによって、ギャンブルへの使用はほぼ完全に防ぐことができるはずだ…)。

引用:「生活保護でパチンコ」を防ぐ策がひとつある – iRONNA

確かに、お金ではなく食料を直接渡せばパチンコに行くことを防ぐことは可能かもしれません。この問題は「生活保護でパチンコに行っていることがおかしい」と考える人が多かったから問題となり、こういった案もでてきたのでしょう。

生活保護とベーシックインカムの考え方

厚労省によると、生活保護制度の目的は以下の通りと定義しています。

生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。

引用:生活保護制度 – 厚生労働省

しかし、これがベーシックインカムとなると話は変わってきます。生活保護の最終的な目的が「自立すること」なのにたいし、ベーシックインカムは「一人一人に最低限の生活費を支給すること」が目的なのです。

この生活費の支給というものは生活保護の場合は自立するための過程に過ぎないですが、ベーシックインカムの場合は生活費を支給すること自体が目的なのです。そこに生活が困窮しているかどうかは関係ありません。

現物支給を「全員に」となると、少し現実的ではないかも

このため、ベーシックインカムにおいて現物支給という考え方は現実的ではないと考えられます。

そもそも、最低限必要な生活を送るためのモノって何なのでしょうか? ご飯はみんな必要でしょうが、みんな食べるものはそれぞれ違うと思います。

例えば、食料として全世帯に「米、パン、野菜(にんじん、玉ねぎなど)、牛肉、豚肉」を支給したとしましょう。

子どもがにんじん嫌いで食べれない世帯にとってはにんじんの量は多いかもしれません。これくらいなら「好き嫌いせずに食べろ」という声も出てきそうですが、もっと深刻な問題があります。

小麦アレルギーの人はパンが食べれません。イスラム教徒の人は豚肉を食べることができません。これは根性論でどうにかなる問題ではありません。

それに、日用品となると何がどれくらい必要なのかは世帯によってかなりばらつきがあるでしょう。

こう考えると、やはりベーシックインカムの現物支給というものは現実的ではないと考えられます。パンとかは賞味期限短いですから高頻度で配給しないといけないですし。そう考えると、お金を一律に支給して、あとは国民が必要だと思うものをそれぞれ購入するようにという形が無駄も少なくなると考えられます。

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