ベーシックインカムが及ぼす経済効果とは?

ベーシックインカムが日本に導入された場合、日本にはどのような経済効果が期待できるのでしょうか?

過去にあった国からのお金の支給

日本には過去に一度、国民に対してお金を支給したことがあります。過去にあった定額給付金と呼ばれるものです。

定額給付金とはどんな制度だった?

定額給付金とは経済対策の一環として2009年に行われた給付金であり、日本に住んでいる人は申請をすれば一人当たり12,000円のお金が支給されるというものでした。(65歳以上および18歳未満は20,000円)

ベーシックインカムとは違い、もらえるのは一度だけです。

定額給付金の経済効果はどれくらいあった?

定額給付金を支給することが決まった当初は様々な意見が飛び交っていました。あまり効果はないんじゃないかという人もいれば一定の期待はできるなど、様々です。この定額給付金の効果については内閣府が調査結果を出しています。それによると・・・

(2)定額給付金が消費として支出された割合

定額給付金が消費として支出された割合は、「100%」とする世帯が50.0%、「80~99%」が7.3%、「60~79%」が5.8%となる一方で、「0%」とする世帯は26.9%であった。1世帯あたりの平均は、64.5%であった。

引用:「定額給付金に関連した消費等に関する調査」の結果について

定額給付金を100%消費、つまり何かに使ったという世帯が半分は存在したということになります。その一方で、まったく消費に使わなかったという世帯も25%ほど存在します。

ざっくりいうと、4世帯存在すれば2世帯が定額給付金を何かに使い、1世帯はちょっとだけ使用、残りの1世帯は使わずに貯金に回したということになりますね。ただし・・・

(4)定額給付金による消費増加効果

定額給付金がなかった場合と比較して消費が増加した金額は、定額給付金受取総額に対する割合で、「定額給付金がなければ購入しなかったとするもの」が29.0%、「定額給付金がなくても購入したとするもの」のうち「定額給付金によって増加した支出額」が3.8%となり、合わせて32.8%となった。

引用:「定額給付金に関連した消費等に関する調査」の結果について

定額給付金がなければ購入されなかったものは約32%ほどとなっており、残りの約68%ほどはたとえ定額給付金がなくても購入されていたものであるということは留意しておく必要がありそうです。

この定額給付金自体、景気の悪化を緩和するための対策として打ち出されたものであるため、「みんなお金がなくて、貯金すらできない中でちょっとだけ余裕ができた」という家庭も多かったと考えられます。

ベーシックインカムは定額給付金よりも経済効果は大きいか?

一度だけの支給だった定額給付金とは違い、ベーシックインカムは毎月もらえるお金です。毎月一定のお金がもらえるとなると定額給付金の時よりも国民の消費が増える可能性は大きいといえるでしょう。最低限生きていくだけのお金があるのですから、余った分は趣味などに消費される可能性が高くなります。

借金を背負わなければ生活が苦しくなるということも考えにくいでしょうから貯金をする人が減ることも考えられます。少なくとも、ベーシックインカムが導入されれば消費が増えることは間違いないでしょう。

ただし、すぐに効果が出るわけではない

ベーシックインガムが導入されたからと言って直ちに経済効果が出るかといわれると、それは少し難しいと考えられます。

確かに、ベーシックインカムの導入は国民に対して大きな救済となる可能性は高いですが、それ以上に国民は「もしベーシックインカムが導入されたとしてもそれが本当に長続きするのか?」「ベーシックインカムが急に廃止にならないか」という不安を抱える可能性が高いと考えられるからです。

日本は一度バブル崩壊の経験を味わっており、その影響で現在の日本には将来に対する不安から、なかなか大きな決断をすることが難しくなっていると考えられます。たとえ政府が完璧な制度を組んだとしても、国民の不安を払しょくするためにはある程度の時間がかかると思われます。

ベーシックインカムに限らず、どんな経済対策をするにしてもやはりこの国民の不安を払しょくするという部分については1年や2年で解決する問題ではないでしょう。

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