「税金の無駄遣い」ということで行政の仕事に批判が出ることがたびたび起きています。もしベーシックインカムを導入するのであれば、行政コストの抜本的な見直しに踏み切るいいタイミングなのではないでしょうか?
止まらない税金の無駄遣い
税金の無駄遣いと呼ばれる問題が後を絶ちません。
会計検査院は6日、国の収支決算を検査した報告書「平成26年度決算検査報告書」を内閣に送付した。
それによると、工事・調達等に係る過大支出や補助金等の過大交付、社会保険料等の徴収不足など、有効に活用されていない事項が570件、1568億6701万円あったという。
引用:「これで増税はありえない…」税金の無駄遣い1568億円という報告に怒りの声が続々
※2015年11月の記事です。
平成26年度決算検査報告書の中では防衛省が最も高く、同記事では日本年金機構や日本スポーツ振興センターなどもやり玉に挙がっていたようです。
防衛省が一番悪いというわけではなく、どの省庁も「税金の無駄遣い」をしていることが問題といえるでしょう。項目の中で一番無駄遣いが少なかった宮内庁ですら952万円となっています。
政府は本気で改革する気はあるのか?
こういうニュースが上がってくるたびにテレビのインタビューでは不満を言う人がいて、ネット上は大きな批判となり、それに対して政府は「問題と感じており、是正しなければならない」というやり取りが聞かれます。
しかし、本当に無駄遣いは是正されているのでしょうか? 決算検査報告書を10年前までさかのぼって調べてみました。
平成26年度 1568億6701万円
平成25年度 2831億7398万円
平成24年度 4907億4510万円 ※自民党に政権交代した年
平成23年度 5296億0742万円 ※東日本大震災があった年
平成22年度 4283億8758万円
平成21年度 1兆7904億8354万円 ※民主党に政権交代した年
平成20年度 2364億5000万円
平成19年度 1253億6011万円
平成18年度 310億6420万円
平成17年度 452億9727万円
平成16年度 936億5724万円
出典:会計検査院
年度によってバラバラです。この数値をどう見るかは人それぞれでしょう。政権交代と大震災があった年を参考として書いてみました。もしかしたらもっと無駄はあるのではないかと考える人もいるかもしれませんね。
ベーシックインカムを導入するにしろしないにしろ改革は必要である
とはいえ、毎年1000億円規模の無駄が指摘されているのは無視していい問題ではないでしょう。ベーシックインカムを導入するならばこういった無駄を取り除き、ベーシックインカムの財源に少しでも回せる可能性もあります。
そうでなくても国民の批判が集まっているのですから大幅な改革がいつか必要になるときが来るでしょう。何かの影響で税収が減って財源が苦しくなってから改革したのでは遅いと思います。
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