もし日本でベーシックインカムが導入されることが検討されたとしても、いきなり日本全体で導入は難しいかもしれません。
大きな制度のためいきなりの導入は混乱するかも
ベーシックインカムには様々なメリットも考えられますが、問題点もあります。いきなりの導入はかえって経済に混乱を起こす可能性だって考えられます。
また、現在議論されている問題点は対策を立てて政策を組むことができますが、導入してから新たな問題が発生する可能性も十分に考えられます。
まずは社会実験から
本格的に導入する前に、ヨーロッパと同じく社会実験という形で地域を限定してその効果を確かめてみるのが良いと思われます。あたりまえのことかもしれませんが、ヨーロッパと日本は国の成り立ちや国民性などが違いますから、ヨーロッパの社会実験がそのまま日本に通用するとは限りません。議論を重ねるのもいいですが、本格的にやるなら実際にやってみることも大切でしょう。
社会実験と聞くとちょっと抵抗があるかもしれませんが、対象になった人はベーシックインカムがもらえる、ただそれだけのことです。どう使うかはその人の自由でしょう。(ただし、実験なのでずっともらえるわけではないと思います。思い切った行動はひかえたほうがよいでしょう。)
日本ならどの都市が最適?
では、日本のどこが社会実験として最適なのでしょうか?
そのためには、まずベーシックインカムに何の効果を期待しているのかを決める必要があるでしょう。例えば貧困の解決につながるのかを調べるならば貧困の多い都市に、シングルマザーの問題が解決できるのかを調べるのならばシングルマザーの世帯が多い都市を選ぶとよいデータがとれるでしょう。
とはいえ、ベーシックインカムがもたらす効果は多岐にわたるため、いろいろ考えて実験都市を選出することになるでしょう。コストを抑えるためにも、一回の実験で多くの情報を得たいものです。ちなみに、問題点として挙げられる財源の問題はどこを対象としても十分な結果が得られると考えられます。
また、実験ということで、対象都市の全員ではなく、一部の人たちとなる可能性も十分考えられます。もらえなかったからといって不公平だと非難することは避けましょう。あくまで実験ですからね。
まだ日本では本格的な検討すら始まっていないベーシックインカムですが、日本が抱える社会問題を解決するための構想として検討してみるのもよいと思われます。
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